地球温暖化に関心を持っている人は多いのか少ないのか

地球温暖化とは

私たちの住んでいる地球の平均気温は、昔に比べて高くなってきています。

でも昔と言っても、ヒトが誕生して600~700万年と言われている歴史のいつを指すのでしょうか。

私たち人間は、人間、動物(馬、牛、ロバ)、自然(水、風)の力をエネルギー源として使ってきました。しかし、1700年代後半に機械や蒸気機関が発明され、従来のエネルギー源に比べ生産性が高く便利なゆえ発展を遂げてきました。

そうなると機械や蒸気機関を動かすためのエネルギー源が必要ですが、エネルギー源として化石燃料が使われるようになりました。

化石燃料は、太古の昔から地球上に生存していた動植物が死んで地下に埋まり、地球内部で液体になったのが石油、固体になったのが石炭、そしてガス状になったのが天然ガスです。

化石燃料は炭素でできていますので、燃やすと酸素と結合して、二酸化炭素(CO2)が発生するため、それ以来二酸化炭素が大量に大気中に放出されてきました。

一方、地球を一定の暖かさに保つために、地球のまわりをビニールハウスのような温室で取り囲んでいる温室効果ガスがありますが、温室効果ガスの一種である二酸化炭素が大気中で増えすぎてしまったため、地球の気温が上昇し、自然界のバランスを崩す地球温暖化になっています。

ちなみに、温室効果ガスが地球上に全くなくなってしまうと、地球の気温は約マイナス18℃になってしまうと言われており、温室効果ガスが適度に地球を取り囲んでくれていたおかげで温室のように地球を暖めてくれたことで、地球の平均気温は約 15℃に保たれていました。

地球温暖化に関心を持っているのか

地球温暖化が問題になっている中、対策を進めて行くためにはまずは市民の方々が環境問題に対し関心を持っていなければ始まりません。

それでは、どの程度環境問題へ関心度を持っているのかアンケートを取ったものがあり、その結果によると、「とても関心がある」(14%)、「関心がある」(62%)を加えると、76%の方は環境問題に関心があることが分かりました。

最近はメディアでも多く取り上げられ、また自然災害が増加し自分事化されてきたことが要因と思われます。

                                         出典:「レタスクラブニュース」2021年11月11日

さらに、環境問題の中でどんな分野に関心が高いかを聞いた結果、気候変動・地球温暖化がトップで、こちらも76%もの方が関心を持っているということでした。

                                                    出典:「レタスクラブニュース」2021年11月11日

このように多くの方々が地球温暖化や気候変動に関心が高いのは、最近顕著な猛暑日の多さや豪雨災害といった異常気象を身近で感じ、自分事化されてきたことが要因と考えられます。

                                      出典:「環境と住まいに関する意識調査」株式会社一条工務店2023年2月

それでは、地球温暖化の問題に対し、日常どんな対策を行っているのでしょうか。

対策として一番多いのは、マイバッグ・マイボトルなどの持参でした。

確かに買い物に行くとかなりの方がマイバッグを持っているのが分かります。

ただ、製造時のCO2排出量を見ると、マイバッグはレジ袋の約50倍になるということで、効果が出るまでには時間がかかり、CO2削減効果もそれほど大きいものではありません。 

一方、大きな効果がある「再生可能エネルギーの利用」については、10.8%に留まっています。

                                 出典:「レタスクラブニュース」2021年11月11日

地球温暖化には関心があり日常でも対策を行っている方は多いのですが、残念ながら効果がある対策を積極的に行っている方はまだ少ないことが分かります。